■口座振替システム
■はじめに
今回からは銀行の裏方を支えるシステムの概要について説明していきたい
と思います。
先ず、第一番目に取り上げるのが「口座振替システム」です。
このシステムは皆さんの多くが銀行取引をなさっていらして普通のこと
として利用なさっているシステムです。
毎月の電気代やNHKの受信料、ガス料金、電話料金から新聞代金、
クレジットカード会社への代金支払い、税金の納税、国民健康保険、
国民年金等の支払いに利用なさっている方も多いかとおもいます。
銀行を利用する上でATMと同様の身近な銀行機能の一つです。
■口座振替システムの概要
昭和40年代に銀行の大衆化路線が進む中でこの口座振替システムは、
預金獲得キャンペーンとして各銀行の業務推進項目の一つでした。
日本独自のシステムであり、小切手支払いが中心の米国では普及して
いません。
制度そのものがないのと米国人気質としてでしょうか支払いは確実に
自分の目で確認するというのか慣習になっているようです。
確かに、レストランや百貨店でも明細を確認する米国人の慣習を目に
します。日本人は人を信用しやすい国民なのでしょうか。
日本人で詳細を確かめている光景を眼にすることは少ないと思います。
米国の銀行や収納機関の事務品質低く、ミスが多発するからだとも
言われていました。
銀行の窓口のテラーはすべてアルバイトで昨日までは、マクドナルドの
店頭販売窓口係であったといわれるような風潮があった時代もあります。
現状の実態はどうなっているのか確かめてはいませんが・・・。
米国と異なり、ヨーロッパの一部では口座振替は普及している制度です。
口座振替の対象としては、五大公共料金は勿論のこと税金や各種の
料金の支払いに幅広く利用されています。
■口座振替の契約形態
このシステムの契約形態は三者契約です。
銀行と収納企業と預金者の三者の契約で成り立つシステムです。
引き落とし日に収容機関から請求された金額を預金者の口座から
自動的に引き落とすシステムです。
この契約に従いコンピュータ処理することにより、当事者にとっては
事務合理化に大いに役立つシステムなのです。
■預金者のメリット
振込みの為に銀行等へ出向く必要がありません。
送金等を忘れることがなくなります。
既存の預金口座があれば、特定の金融機関に新規の口座を開設する
必要がありません。
■収納企業のメリット
口座振替契約に従い、引き落し日の前に、引き落し金額と引き落し
預金口座のデータを銀行に持ち込むことにより代金の回収ができます。
代金回収結果に関してもコンピュータ処理できるメディアで受けとれば
そのまま自社の代金収納システムに接続できます。
料金収納事務の合理化に貢献するシステムです。
■銀行側のメリット
大量の引き落しデータをコンピュータで処理することが可能であり、
事務の省力化に役に立ちます。
各種の契約をしていただくことによりお客様の囲い込みに役立ちます。
家計のメイン口座として利用していただくことが期待できます。
■システムの特徴と問題点
☆特定日への事務の集中
口座振替日は、給料日の後とか、5のつく日10つく日に集中します。
また、月末、月初にも集中します。この日が土日や祝日に重なると
集中度合いが重なることになります。
☆銀行と収納企業のデータのやり取りが標準化されていない
一応、全銀フォーマットという標準フォーマットが規定されていますが、
すべてがこれに従っているわけではありません。
磁気テープベース、フロッピーベース、紙ベース、ファツクスベース、
PC通信ベースと銀行へのデータの持込・持出にはいくつものパターンが
存在します。これらの収納企業別の管理は大変な手間になります。
☆引き落し不能の場合の処理方法がバラバラ
預金の残高が不足して、正常に口座振替が行えない場合もあります。
この場合の事後処理が収納企業別に異なっています。
ある一定期間は毎日、再度口座振替を繰り返す契約のケースや
引き落し不能なデータを即刻通知する契約のケース等々です。
☆例外処理が多い
銀行と企業間の契約においてはパワーバランスが働きます。
口座振替手数料に関しても個別契約であり、正当な料金を徴収できて
いない赤字先も多数あります。
■長くなりましたのでこれからの続きは次回以降で説明したいと思います。
(つづく)
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