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2005.04.28

■続 日銀ネットシステム

前回に引き続き「日銀決済システム」の機能に関して説明します。

 日銀決済システムは、銀行間の資金取引の帳尻を清算するシステムですが、
 海外との取引で発生する円資金決済処理を取り扱うのが
 「外国為替円決済システム」です。
 今回はこのシステムの概要について説明します。

 「外国為替円決済システム」は、銀行間の外国為替取引に伴う円資金決済を
 集中的に行うシステムです。
 銀行間の取引ですので銀行の中でも関係者以外にはなじみのないシステムです。

 一般の方には、「外国為替」という言葉もなじみの薄い言葉かも知れませんので、
 簡単に説明しておきます。

 「外国為替」とは、輸入や輸出等で諸外国との取引を行う場合、海外の取引先
 との間で債権や債務の関係が発生します。
 このような海外の取引先との資金決済を、現金を輸送せずに決済することを
 可能にするのが外国為替取引です。

 外国為替という用語は、「立替」と「交換」の2つの意味で使われます。

 「立替」の意味で使う場合には、輸出入に関する金融業務や外国送金業務のこと
 を指します。海外取引で、お金を受け取ったり支払ったりするときの決済方法です。

 一方、「交換」の意味で使う場合には、「為替レート(外貨との交換レート)」
 のことを指します。
 海外旅行をする場合には、円をドルに変えたり、旅行先の通貨に両替したりする
 場合があります。皆さんもご自分で経験なさった方は多いかと思います。

 外国為替の決済には、円と他国通貨の交換が必要となります。
 日本で「円」の受け払いが起こると、外国でそれに対応した「外貨」の受け払い
 を発生させることで取引を完了させる仕組みが必要です。

 例えば、
 東京のAさんがニューヨークのBさんにお金を送る場合を考えてみましょう。
 Aさんは、「日本円」を銀行に持っていきBさんに海外送金を行うとします。
 Bさんは、Aさんからの資金を米国にある銀行で「米ドル」で受取るという
 ケースとします。

 海外送金取引の場合、日米の銀行が仲介して通貨の交換を行います。
 日本の銀行で円を米ドルに両替して、米ドルの海外送金が行われます。
 このAさんからの送金結果に基づき、米国の銀行は、Bさんに米ドルで支払いを
 行います。
 そして、日本の銀行と米国の銀行間で米ドルの決済が行われます。
 これで一連の取引が完結することになります。

 外国為替の特徴は、お金の「立替」に加えて、他国通貨との「交換」が発生します。

 海外との資金の決済のために外国為替取引が発生するケースは、いろいろあります。

(1)貿易取引…貿易(輸出、輸入)取引で商品を売買した場合の代金決済。

(2)送金取引…企業の本店と海外支店との間で行う送金。
        家族の生活費を海外へ送金する親族送金。

(3)国際的な資金貸借取引…外貨預金や外貨借入金の元本と利息の受け払い。
              海外旅行をする場合の外貨の購入。

 以上のようなケースの場合に必要な取引が外国為替取引です。

 このような「外国為替取引」で発生する「円」に関しての銀行間の帳尻を清算
 するシステムが「外国為替円決済システム」です。

 日銀ネットを利用して、銀行間の当座預金のどうしの出し入れで清算されます。
  

 以上です。おわかりになりましたでしょうか。

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