■新設銀行について
■はじめに
日本振興銀行が4月21日開業しました。
http://www.shinkobank.co.jp/ 日本振興銀行の公式HPです。
首都圏の法人や個人事業主を対象として融資業務を専門的に行う銀行の
誕生です。
この銀行は融資商品3種類、預金は定期預金のみの取り扱いだけです。
シンプルな形の銀行です。本店しかありませんので、事務手続きは
インターネットと郵便に頼ることになります。
これに続いて、東京都の石原知事が主導する新東京銀行の開業が控えて
います。
このように新しい銀行が設立できるようになったのは、銀行設立の条件が
緩和されたからです。
http://annai.fsa.go.jp/annai/contents/tetuduki/naiyou_egov/tf221001001.html
免許制になってから、いくつかの銀行が設立されました。
ジャパンネット銀行、アイワイバンク銀行、ソニーバンク銀行、イーバンク
銀行の4行が先行して新規に設立されています。
各々の銀行は設立の背景も、営業の方法も違います。
これらの銀行に関しての特徴と背景に関して簡単に説明したいと思います。
■新設ネットバンクの概要に関して
ジャパネット銀行 http://www.japannetbank.co.jp/
ネット専業銀行として、平成12年10月に設立。
資本金200億円で三井住友銀行57%、他に、富士通、日本生命、
東京電力、三井物産、ドコモ、NTT東等が株主となっています。
日本で最初のネット専業銀行ですが、黒字化に苦戦。
アイワイバンク銀行 http://www.iy-bank.co.jp/netbank/index.html
イトーヨーカ堂とセブンイレブンが主要株主の銀行。
平成13年4月10日に設立。資本金610億円。
セブンイレブンやイトーヨーカ堂の店舗にATMを設置し、このATMを
提携他社に利用させることによる手数料確保を主要な収入源とする銀行。
ATM設置台数7,937(2004.4.27現在)で、銀行は勿論のこと、郵政公社、
信用金庫、証券、生保、クレジットカード会社等と幅広く提携。
単年度で黒字に転換。
ソニーバンク銀行 http://moneykit.net/
ソニーファイナンス80%、三井住友銀行16%、JPモルガン4%の
出資比率で資本金187.5億円で、平成13年4月2日設立の銀行。
預金業務とローン業務を中心に展開。
住宅ローン等の残高を伸ばしています。
イーバンク銀行 http://www.ebank.co.jp/
現在の資本金は220億円強で、外資、メーカー等が出資する銀行。
特徴としては、イーバンク口座間の振込み手数料がゼロ等決済機能を
中心として業務展開する銀行。
以上の4行がインターネット時代の新銀行ですが、アイワイ銀行が
単年度決算で黒字転換で、他は赤字決算が続いています。
新設銀行の黒字化には相応の時間が必要ということです。
各々の銀行のビジネスモデルにも問題があるのかも知れません。
決済機能だけでの黒字転換にはまだまだ時間が必要なようです。
■東京都の考える新設銀行の概要
東京都の「新銀行」の概要は、下記の内容で公表されています。
本 店:東京都千代田区 資 本 金:開業時は1500億円
(都が1000億円出資、残りは民間企業から募る)
代表執行役:仁司泰正氏(前トーメン副社長)行 員 数:195人(開業時)
支 店 数:9店舗(開業時は5)
預金量目標:1兆2000億円(2007年度末時点)
開業までの経緯
99年3月:石原氏が都知事選で信組再編による新銀行構想
03年3月:石原知事が都出資の新銀行
04年2月:都が「新銀行マスタープラン」
04年4月:都がBNPパリバ信託銀行の経営権取得 準備会社を発足
04年6月:委員会設置会社に移行
05年1月:口座開設など事前予約受け付け
05年4月以降:新銀行が開業の予定
以上が新東京銀行の設立構想です。出資企業の会社も特徴があります。
オリックス、JR東日本、NTTコミュニケーション等も参加の予定
だったと思います。
どんな銀行になるのか楽しみです。
従来の銀行は横並び意識が強く、どこの銀行もサービスには大差がない
という古き時代から個性のある銀行がサービスを競うという時代に転換
されつつあります。
特徴あるサービスを競うことにより、お客様サービスが向上することを
期待したいものです。
■その他特徴ある銀行
銀行も合併や破綻したもの、国有化されたもの等があり、
銀行の表看板を看ても昔の名前がわからないものが多数あります。
われわれ銀行業界で長い間仕事をしていた人間ですら、すぐには
思い出せないことが多いのです。
ところで、下記の銀行の旧行名をご存知ですか。
新生銀行の旧行名は?
あおぞら銀行の旧行名は?
UFJ銀行は?
国有化されているりそな銀行は?
みずほ銀行は?
旧行の名前が残っている銀行はわかりやすいですが、その他は
判りにくくなってきています。
昭和40年代に旧都銀といわれていた13行は現在7行になっていますが
このうち昔の名前が残っているのは、三井住友銀行、東京三菱銀行だけに
なってしまいました。
ところで、バブルが崩壊して以来、銀行は不良債権の償却に努めてきました。
不良債権として償却した金額の累計は77.4兆円(1995年度から
2002年度までの累積)という数字があります。
バブルの後遺症の大きさに驚くばかりです。
平均年額で10兆円前後の償却を続けているのです。
この間に、金融再編成が行われ、ビッグ4といわれる金融グループが形成
されました。
銀行を中心にして、生命保険、損害保険、証券会社等も倒産、合併、吸収等
により会社の形態が大きく変化してきています。
企業30年寿命説というのがありますが、まさに真実かも知れません。
企業革新のない会社は消え去るのみということでしよう。
ところで、金融機関といわれるのは、都市銀行、長期信用銀行、信託銀行、
地銀、第二地銀、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、
証券会社、生命保険会社、損害保険会社ですが、これらの会社は大幅に
減少しています。
1999/3末の2,988社が、2004/3/31で1,868社と
なっておりこの5年間で1,120社も減少しているということは驚きの
数字です。
金融業界でも、これからは、いくつかの名前が消え、新たな会社の名前が
顕われることになると思われます。
金融業界も自然淘汰の時代に入ったということです。
【追伸】前述の銀行の旧行名の回答です。いくつお解りになりましたか?
新生銀行の旧行名は?⇒日本長期信用銀行
あおぞら銀行の旧行名は?⇒日本不動産銀行
UFJ銀行は?⇒三和銀行と東海銀行の合併
りそな銀行は?⇒大和銀行、協和銀行、埼玉銀行の合弁グループの銀行
みずほ銀行は?⇒富士銀行、第一勧業銀行、日本興業銀行の合弁
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