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2005.05.01

■一連の偽造事件について

■一連の偽造事件について

 今回は、「高速化技術」に関する話題から急遽予定を変更して、最近話題に
なっている一連の「偽造事件」に関するトピックスをとりあげてみたいと思い
ます。

 今話題になっている、偽造紙幣、偽造硬貨、偽造キャッシュカード、そして
フィッシング詐欺事件に関してです。

 全く、物騒な世の中になったもので、いろいろなニセモノが出回る時代にな
ってしまいました。

 偽造の一万円札、偽造の五千円札、偽造の千円札、更には、偽造の5百円硬
貨が大量に出回る時代になってしまいました。

 偽造紙幣は、カラーコピー機の高精度化、パソコンのスキャナー技術とプリ
ンターの高精度化によりパソコンで安易に偽造紙幣が印刷できてしまう時代に
なってしまいました。
 この偽造の中には、中学生がパソコンを使ってスキャナーとカラー印刷機で
作った粗悪なものから、プロ集団が組織的に大量に作ったと思われるものまで
様々のようです。
 それでも、紙質による手触り、透かしの技術までは偽造されていないのでよ
くよく注意すれば偽札の判断は可能なようですが、暗い中や混雑していて急い
でいるときには見過ごしてしまいがちですので要注意です。

 偽造防止策として今回の新札が発行されたわけですが、この切替えのタイミ
ングを見計らっての年末年始にかけての旧札の偽造事件とは偽造団もなかなか
の知恵者ということでしょうか。

 日銀は、当初の計画を速めて旧紙幣を一挙に新札に切替える方針とのことで
す。

 偽造紙幣に関しては、国内では注意喚起する報道がなされたので犯人側も慎
重になり、一連の偽紙幣事件は沈静化の方向に向かうものと思われます。しか
し、円も国際化しており海外でも円の紙幣は結構流通しています。多額の偽札
が海外で流通しているのかも知れません。円の国際化の反面として困ったもの
です。

 偽札の歴史は古くからあり、国際的なスパイ機関が関与しているという風潮
もあるぐらいですから、われわれの身近な問題として気をつける必要がありそ
うです。
 今のところは、ATM等の機械ではこれらの偽造紙幣は自動判別機能により
はじかれているようなので一安心と言うことになりそうですが・・・。

 もう一方の、偽造5百円硬貨も新たな手口として一万五千枚以上の大量の偽
造硬貨が発見されということであり、これはATMや自動販売機の判別機能を
すり抜けているようなので深刻な問題になりそうです。この五百円硬貨に関し
ては、製造コストの関係から偽造団の手取りの利益はどの程度のものかは不詳
ですが、問題としてはこちらの方が深刻かも知れません。一時期、韓国のウォ
ン硬貨が500円硬貨と誤認しやすく、サイズやデサインの変更を行ったタイ
ミングで今回の事件であり、偽造団と発行当局の知恵比べということになりそ
うです。

 偽造事件に関しては、偽造テレカ、偽造オレンジカード、偽造パチンコカー
ド、偽造商品券、偽造高速道路券、偽造の株券等々と各種の事件が発生してい
ます。どこかに偽造を専門とする犯罪集団が存在するかにも思えます。先日も
大量のビール券が国際郵便で送られてきたという報道がありましたし、クレジ
ットカード用の生カードが海外郵便で送られてきて発覚した事件も報道されて
いました。

 外国のスパイ映画等を視ていると偽造パスポートも簡単につくれるようであ
り、おそらく発見されない偽造パスポートが世の中に多数出回っているのかも
しれません。外国人の不法入国、テロリストの入国防止対策として、パスポー
トについてもICチップを組み込んだ新パスポートも実験段階から本格導入に
移行の予定とのことです。

■銀行のキャッシュカードの偽造事件に関して

 「振込め詐欺」の集団が逮捕されたという報道がありましたが、この被害額
が100億円以上ということで、全く驚くばかりです。手口もかなり巧妙なよ
うで、マニュアルまで発見されたようで組織的な犯罪のようです。人の弱みに
巧みにつけこんだ電話での演技力抜群の話術で、手口も巧妙になり騙されてし
まうと言う事件が多発しているということであり、犯罪に利用されやすい預金
口座の売買を罰する法律も制定され、具体的な逮捕者のでたとの報道もありま
した。

 ところで、これとは別の事件として、銀行の預金口座が狙われる事件が大き
く採り上げられました。ゴルフ場の貴重品ボックスを開けられ銀行のキャッシ
ュカードがコピーされ、暗証番号もゴルフ場の貴重品ボックスの暗証番号から
推定され預金が知らない間に引き出されてしまったいう事件です。この事件を
発端として、銀行のキャッシュカードのIC化と本人確認手段としてバイオメ
トリックス技術の採用がアナウンスされることになりました。
  
 一部のテレビで暗証番号が分からなくてもキャッシュカードのスキミング(
コピー)だけで、預金引き出しが可能との報道がなされていましたが、これは
事実誤認です。現在はセンター暗証照合方式になっており、オンライン元帳上
に記録された暗証番号と一致しなければ預金は引き出せません。また、一定回
数以上誤った暗証番号を入力しますと、このキャッシャカードは利用不可とな
ります。そんなにいい加減な仕組みになっているわけではありませんが、暗証
番号はたったの四桁ですので、他人に推定され難い番号を設定するようにご注
意ください。

 銀行のキャッシュカードが偽造される危険性に関しては、従来から指摘され
てきており問題にはなっていたのですが、国民一人当たり四枚以上といわれる
大量発行のためにICカードへの切替えコストの問題でICカードへの切り替
えが遅れていたという事情にあります。

 今回、このICカード切替えに関しては、東京三菱銀行との合併を予定して
いるUFJ銀行が「期間限定で今年の六月までは、無料発行する」というアナ
ウンスと「預金口座の偽造被害に関しても過去にさかのぼって銀行が補償する
ことを前向きに検討する」とのアナウンスが報道されました。他の銀行が条件
付で有料化としていたことに対してのアナウンスであり、他行の対応が注目さ
れます。

 銀行の預金口座の詐欺事件に関しては、またまだいろんなことがあります。
詳細に説明すると銀行不信に陥ってしまうかも知れませんので公に公表するこ
とを躊躇せざるを得ませんが、いろいろな過去の経緯を経て、現在のシステム
が存在し、今後はICカード化の方向になったと言うことになリます。このあ
たりの経緯に関しても歴史的な事実として記録しておきたいと思います。

 詳細に関しては更に長くなりますので、次回にしたいと思います。

 今回と次回に関しては、当初の流れから脱線しますが、ちょつと気になった
ので、トピックスとして採り上げることにしました。高速化技術やハイテク技
術に関しては、身近に感じられずに、分かりにくいテーマと思いますので、チ
ョツト休憩とさせてください。

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