■「高速機関」という技術に関して
■高速機関のご紹介
今回から何回かに分けて、「高速機関」というIT業界に新風を吹き込む新
技術に関して、ご紹介したいと思います。
IT業界は、IBM社と「ウインテル」と呼ばれる、インテル社とマイクロ
ソフト社のガリバー型の企業が支配する世界です。このガリバーを中心とする
グループの開発技術基盤に対して、「大きな風車に立ち向かうドンキホーテ」
的な技術として登場したのが「高速機関」という全く新たなIT利用技術です。
そこで、この「高速機関」に関して概要をご紹介したいと思います。
■コンピュータ技術発展の概観
「高速機関」の説明の前に、コンピュータ技術発展の歴史を簡単に振り返って
みたいと思います。
コンピュータは、1940年代の第一世代のコンピュータから、第二世代、
第三世代、第四世代、第五世代へと大きく伸展してきました。そういう意味で
は、現在のコンピュータは第六世代のコンピュータの時代に突入していると言
ってもよいのかも知れません。
コンピュータが伸展するに従い、コストパフォーマンスは向上するものの基本
的な利用技術は進歩していないように思います。
開発生産性を高めるという目的のために折角技術革新により発展してきたコ
ンピュータ資源を浪費しているという見方も成り立ちます。1960年代の
第三世代のコンピュータでもメモリー容量は少なく、ディスクファイルも
高価なものでした。従ってデータはバイナリーで表現し、使用言語もアセンブ
ラー言語を使っていました。
それが、1970年代にの第四世代に仮想メモリーを利用できるようになり、
コードは10進コードやキャラクターコードに、そして、プログラム言語はア
センブラーからコボル等の高級言語での開発と変化していきました。
また、データベースもランダムアクセスから階層型データベースに、更には
リレーショナルデータベース利用と変化してきました。
多くの開発支援ソフトにより、システム開発は飛躍的に簡単になってきまし
た。素人でも簡単に開発できる数多くのツールが開発され利用されてきていま
す。
ハードは高性能化し、コストパフォーマンスも向上してきたので、CPUの
処理スピード、メモリー容量、ディスク容量を贅沢に利用するシステムが一般
化してきたのです。
コンピュータ資源を気にすることなく無駄使いしても余り大きな問題になら
ないという風潮がIT業界に蔓延してしまいました。
素人でもシステム開発に参画できる環境を整えてきたと言うことになります。
この結果として、汎用コンピュータシステムによるシステムは、システムが
肥大化、複雑化し、システムパフォーマンスの悪いシステムが多く開発される
ようになってしまいました。
ブログラム構造も同一機能のモジュールがあちこちでコピーされ一部手直し
され新たなモジュールとして機能するという機能の重複するモジュールが多く
存在し、システム構造が複雑化していくということになってしまいました。結
果として、システムの肥大化とスパゲッティー化といわれるモジュール同士が
絡み合った複雑な雑然としたシステムを稼動させる結果となってしまっていま
す。
即ち、メンテナビリティーの悪い、パフォーマンスの悪いシステムがハード
の進歩の陰で横行する時代となってしまったのです。
一方、汎用コンピュータの肥大化に対抗して、一時期は、ミニコンやオフィ
スコンピュータ等のシステムが盛んに活用されることになりました。
しかし、いづれもハードに依存する仕様となっており、専用のOSや専用の
言語によるシステムでの開発がブームとなった時代もありました。しかしなが
ら、拡張性の問題、システムの移植性の問題があり、オープン系のシステムへ
の移行の方向に時代は移り変わってしまったのです。そして、ユニックス時代
がオープン系システムとして普及するようになったのです。更に、最近では、
このユニックスですら、インテルプロセッサーで稼動する「LINUX」とい
うOSにとって替わられようとしています。
汎用コンピュータからダウンサイズシステムが普及していく、その一方で、
1980年代からパソコンが急激に普及し始めました。
パソコンはパーソナルコンピュータと言われるように、最初は個人の趣味や
個人用の情報管理を目的とするコンピュータが開発され個人の家庭でもコンピ
ュータパワーを活用できるようになってきたのです。
当初は、このパソコンもメーカーによりOSが異なっていましたが、インテ
ル社製のマイクロプロセッサーとマイクロソフト社の開発した、MS-DOS、
そして、WindowsをIBMを初めとして、日本製のパソコンメーカーも
利用するようになり、このインテルとウインドウズの合成語である「ウインテ
ル」仕様のパーソナルコンピュータがマーケットを支配するようになってしま
いました。
さらに、このパーソナルコンピュータは、企業内の情報システムにも利活用
されるようになり、ビジネス用にも利活用されるようになり、ますますパワー
アップしてきています。このパソコンの能力は、第一世代から第四世代の汎用
コンピュータの能力を遥かに超える能力を備えるまでになっています。
そして、インターネットとブロードバンド等のネットワーク技術により、ま
すます、パソコンベースのパワーは強力なものに発展してきました。
ハードとソフト面では、飛躍的な発展を遂げたのが現在の「ウインテル」を
中心とするIT技術です。これからも、ハード・ソフト両面での発展はまだま
だ続くことになるものと思います。
このように技術的には飛躍的に発展した「ウインテル」システムですが、汎
用システム、ユニックスシステム、「ウインテル」のどのシステムを利用する
にしても、基本的なアプリケーション開発技術は従来の開発手法を踏襲してい
ると言うことに問題があります。ハードの能力を十分に引き出していないと言
うことです。
これらの利用技術上の問題を新たな発想で利活用できないかと言う原点に立
脚して開発された技術が今回ご紹介する「高速機関」という「高速処理技術」
です。
実際のアプリケーション事例において、オラクルのRDB(リレーショナル
データベース)とのベンチマークでも100倍以上のハイパフォーマンスを実
現しており、ソーティング技術でも世界最速の処理能力を発揮することも可能
な技術なのです。
従来の汎用コンピュータやユニックスコンピューターパワーをインテルマシ
ンを利用してそっくり代替することも可能なIT基盤技術なのです。
この技術を開発したのは、日本人の新庄さんという個人です。
この新庄さんが開発したシステムを販売する会社が「高速屋」という一風変
わった名前の会社です。
会社概要に関しては、
http://www.kousokuya.co.jp/index.html をご参照ください。
この「高速機関」技術を利用して、IT業界に新風を吹き込もうと言う思い
が「高速維新」という概念です。
これから何回かに分けて、この「高速機関」をトピックスとして解説してい
きたいと思います。
【次回につづく】
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