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2005.05.01

■エレクトロニック・バンキング・サービスについて

■エレクトロニック・バンキング・サービス

 銀行は、営業店での銀行サービスの提供だけでなく情報通信回線を利用した
 銀行のコンピュータを活用した各種のサービスを提供しています。

 最近はインターネットを利用したインターネットバンキングサービスや携帯電話を
 利用したモバイルバンキング等が一般化しつつあります。
 これらは、インターネット技術が普及してくることにより開始されたサービス
 ですが、インターネット普及以前にも各種の情報通信ネットワークを利用した
 サービスを開発し、お客様に提供してきました。

 これらを総称してEB(エレクトロニック・バンキング・サービス)と略称して
 います。
 今回からは、銀行がお客様向けにネットワーク分野でどのようなサービスを
 行ってきたかを振り返ってみたいと思います。
 
■先ず、EBの分野として、日本では、FB、HB、CBという三分野のサービス
 を開発してきました。

 FBとはファーム・バンキングの略称で、企業向けのサービスの分野のことです。
 HBとはホーム・バンキングの略称で一般家庭(個人)向けのサービス分野です。
 更に、CBとはカード・バンキングの略称で、ICカード等の活用分野のことです。

■そこで、先ず、企業向けのサービスであるFBから解説していきたいと思います。

 このFBは、企業のコンピュータと銀行のコンピュータを情報通信回線を介して
 接続することにより、企業と銀行相互の事務の合理化や各種の情報を交換する
 チャネルとして利用するものです。
 このFBにより、取引先との深耕と企業取引の囲い込みを追及するサービスです。
 
■FBサービスの概要

 企業と銀行の接続形態と情報通信回線は時代により変化し、企業の規模により
 いろいろと変化してきました。
 
 一番初歩的な段階の端末としては、プッシュホン電話であり、ファクシミリ端末
 であり、データテレホンへと伸展してきました。
 そして、ファミコンの通信機能を使ったもの、パソコンを利用したもの、
 大企業向けには、コンピュータとコンピュータを直接接続する方式まであります。

 情報通信回線も公衆電話回線網からDDX(デジタルデータ交換網)、そして
 最近では、高速のADSLや光通信網を利用したインターネットを利用した
 システムへと発展してきています。

 銀行はお客様へのサービス向上のために、常に最新技術を取り入れてきました。
 今後もこの努力は続けられることでしょう。

■全銀プロトコールの制定

 インターネット接続以前には、全銀プロトコールという銀行業界の標準通信手順を
 決めて、この全銀方式でパソコンやコンピュータとの通信を行っていました。

 また、パソコンに各銀行が専用のFBソフトパッケージを開発し、このソフトを
 販売すると言うことでFBサービスの普及活動を行った時代もありました。
 銀行が積極的にパソコンのパッケージソフトを販売した時代があったという
 ことです。
 このために、女性の販売部隊を組織し、販売と導入支援を行うという体制まで
 整えて各行が販売競争を行った時代です。

 現在はインターネットのブラウザーを利用することによりパソコン側に特別な
 ソフトを導入する必要はなくなりました。
 アプリケーション・ソフトもダウンロードにより提供することが可能となって
 います。
 FBの提供サービスのメンテナンス負荷も随分軽減されています。

■具体的なサービス内容

 具体的なサービスの内容ですが、大きく分類すれば三分野に分かれます。

 1)取引情報連絡サービス(レポーティング・サービス)
 2)資金移動受付サービス(マネー・トラスファー・サービス)
 3)金融経済情報サービス(インフォメーション・サービス)

 更に、詳細を列挙します。

 1)取引情報連絡サービス
   取引明細情報:入出金明細、振込明細、残高情報
   外為取引情報:輸出手形買取明細、輸出手形取立明細、輸入手形決済明細、
          仕向送金取組明細、被仕向送金支払明細
   その他取引情報:口座振替結果明細

 2)資金移動受付サービス
   資金回収データの受付(事前):口座振替データ
   資金支払いデータの受付(事前):一般振込データ、給与振込データ
   資金集中・分配管理:本支店間の口座の資金の自動付替処理
   即時資金移動処理:本支店振込処理、預金口座間振替処理

 3)金融経済情報サービス
   マネー・マーケット情報:現先レート、CDレート、コールレート、手形レート
              外貨預金レート、インパクト・ローン・レート等の情報
   為替市場情報:外為相場、円相場、インターバンク・レート等の情報
   海外市況情報:ユーロドル金利、ロンドン・ニューヨークの為替相場
          海外CP・CD相場、各国の預金・貸金金利等の情報
   公社債情報:主要債券利回り動向、公社債発行条件等の情報
   金融経済環境情報:内外主要経済指標、経済予測等
   一般情報:不動産情報、商品取引情報等
   各種利回り計算:外貨預金利回り計算、債券経過利子計算等

■FBに対する銀行戦略

 FB戦略は銀行が取引企業へ提供する提案型のソリューションビジネスの
 重要な戦略サービスとして進化してきています。
 このFBサービスの良否が銀行と企業の取引深耕に不可欠の条件の一つです。
 従って、サービスの内容に関しては、取引企業のニーズを十分に吸収すると同時に
 銀行独自の創造的なサービスを開発していくことが必要でとなります。

 銀行も選別する側から選別される時代になってきており、FBサービス開発が
 ますます、激化していくことになります。
 銀行が総合金融サービス産業として変身行く過程の一局面を示す分野ということ
 になります。

 今回はここまでといたします。

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