■地区センターについて
■地区センター
何回かに分けて事務集中センターやATM監視センター等に関して
説明してきました。
実は、都市銀行では「地区センター」という組織があります。
この「地区センター」は、営業店と事務集中センターの中間に位置する
組織です。
昭和56年頃から一部の銀行で採用された事務処理方式ですが、この方式
が最近の銀行の事務処理の標準の事務処理方式になっています。
今回はこの「地区センター」の機能について説明したいと思います。
「地区センター」方式とは、近隣の営業店の何ヶ店かの後方事務を一箇所
に集中して行うことにより営業店の事務負担を軽減するというのがこの
事務処理方式の趣旨です。
銀行の営業店は、接客の場であり、営業活動の場であるという考え方から
事務処理は極力営業店から除去するということであり、後方事務処理は、
営業店以外の場所で集中処理するという考えになります。
銀行の事務は、集中することにより、「専門化による集中効果」
「大量処理の機械化」を期待することにより合理化を追求することが
可能となるという「集中効果による省力化原則」の追求になります。
銀行の店舗配置や規模により異なりますが、「地区センター」の標準的な
規模としては10から30カ店の後方事務を集中して処理するシステム
です。
■具体的な対象業務としては
【預金関係】
交換持ち帰り手形の形式点検、印鑑照合
事務センターでの自動引落し未済分の交換持ち帰り手形引落し記帳
その他の大量事務処理の端末予約記帳等
【為替関係】
仕向け振込送信記帳
事務センターでの自動入金処理未済分の被仕向け振込入金記帳
振込結果のお客様への電話連絡等
【口座振替関係】
営業店個別引落し分の端末代行記帳
口座振替依頼の保管等
【その他】
案内状等のメール発送事務
伝票の綴込み事務等
個々の業務に関しての詳細の説明はしませんが、事務センターで処理不能と
なった個々の取引に関しては人力により対応する必要があります。
この例外処理を「地区センター」で対応しているということです。
また、端末の記帳事務等を集中処理しているということです。
事務集中センター事務と「地区センター」事務との処理区分に関しては
銀行の個別事情により異なりますが、相互補完関係になっています。
■まとめ
要約すれば、銀行の事務処理は、a.営業店での店頭事務処理、
b.営業店での後方事務処理、c.「地区センター」での後方事務処理、
d.専門集中事務センターでの集中事務処理 の四区分に大きく分け
られるということです。
これらの事務を円滑にするために、各々の拠点を結びつける搬送システム
が必要となります。
このために、メール便と通信伝送路の整備が必要となります。
具体的な例としては、印鑑照合のためには、印鑑のイメージを電子
ディスクに保存してどこの端末でも検索可能とする「印鑑照合システム」
や伝票等のイメージをカメラで撮影してこのイメージをベースに自動入力
するイメージスキャンニングの「OCRシステム」等が導入されています。
従って、バンキングシステムの中で、大量の情報を伝送するため
のブロードバンドネットワークの構築が必要となってきたという背景の
ひとつに、「事務処理体制の変化」で大量の情報の交換が必要となって
きたという時代の推移があります。
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