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2009年5月

2009.05.15

◆可視化と仮想化について

可視化と仮想化について

【はじめに】

最近気になる言葉に、可視化と仮想化という言葉があります。

可視化と仮想化は、別次元の用語ですが、可視化は、抽象的なもの、
曖昧なものを可視化することにより、イメージを具体化するということです。
最近は「見える化」という言葉も使われています。

一方、仮想化は、物理的、固定的なものを、柔軟に、自由に利用し、
物理的な制約を排除するという意味です。

今回は、この仮想化という言葉をとりあげてみました。


【仮想化について】

IT分野において、プロセッサやメモリ、ディスク、通信回線など、
コンピュータシステムを構成する資源、および、それらの組み合わせを、
物理的構成に拠らず柔軟に分割したり統合したりすることと定義されています。

具体的には、1台のサーバコンピュータをあたかも複数台のコンピュータで
あるかのように論理的に分割し、それぞれに別のOSやアプリケーションソフトを
動作させる「サーバとOSの仮想化」や、複数のディスクをあたかも1台のディスク
であるかのように扱い、大容量のデータを一括して保存したり、障害発生時の対応力
を強化する「ストレージ仮想化」などの技術があります。


【サーバーとOSの仮想化】

サーバとOSの仮想化とは、1台の物理的サーバを複数の論理的サーバに
分割することであり、パーティショニングと仮想マシンの2つの方法が存在しています。

パーティショニングとは、複数CPUを実装しているサーバ内を区切って、
複数のOSを起動させ、あたかも複数のサーバが動作しているように見せる技術です。

一方のOSの仮想化とは、OSのシミュレーターを通して、仮想化を実現する方法です。


【ストレージの仮想化】

ストレージの仮想化は、種類の異なるストレージやメーカーや仕様の異なる
ストレージを仕様や機能の違いを吸収するためのインターフェイスソフトを
導入して「仮想ストレージ・プール」として一元化します。

この仮想化のメリットは、既存のバラバラのストレージ資産を一元管理する
ことにより、無駄な余剰スペースを有効活用することです。

また、デバイスごとの管理コンソールも一元化することができるため、
運用オペレーターの管理も容易になり、オペレーターの管理コストを
削減することも可能になります。


【ITインフラの統合化と仮想化】

サーバーやOSの仮想化を更に統合化して、複数の物理的に分散独立して
稼動している情報システムのサブシステム群のインフラを統合的に管理する
方法の事例が報告されています。

ITインフラを統合する目的は、システムの複雑性を改善し、投資の最適化を行い、
さらには変化への対応力を向上させ、セキュアで安定的な稼働によって
コンプライアンス要求に応えることにあります。


【ITベンダーと仮想化技術による統合化システムの提供事例】

仮想化技術を統合した、「次世代ITインフラのコンセプト」が各ベンダより
発表されています。

各社の次世代ITインフラはネットワーク、ストレージ、サーバなどのシステム資源を
仮想的に共有する「リソース・プール」という概念です。

リソース・プールはアプリケーションからITリソースを分離させ、
必要な時に必要な資源を割り振るというもので、ビジネス変化に対する
ITシステムの対応力を向上させ、システムごとに処理のピークに耐えられる
能力のバランスとることにより、投資の最適化が期待されます。


【仮想化技術によりITシステムを最適化し、コストを削減を実現】

ビジネス環境への変化に対応するための業務アプリケーションの効率的な
開発努力の一方で、IT関連の運用コストを削減しながら、
複雑化したITインフラの最適化を進める必要があります。

複雑化してしまったITインフラは、コストの増加や管理性の低下を生むと同時に、
企業のダイナミズムと競争力を支える基盤とはなりえません。


ITインフラの統合を行う場合は、サブシステムごとの部分最適化に陥ることなく、
ITインフラ全体の最適化を推進することが重要です。


「情報インフラストラクチャの全体最適化」という概念があることを知りました。

情報システム全体のITインフラを仮想化技術を利用することにより、
全体的に最適化していくアプローチが必要ということです。

【注】具体的には、参考資料として、EMC2のホームページをご参照ください。

 http://japan.emc.com/services/information-infrastructure-consulting.htm

【まとめ】

ITシステムは、企業活動の必須の要件となってきていますが、ニーズに応じて、
個別の情報システムが開発・メンテナンスされています。

この結果として、複数のサブシステムが存在し、各々のサブシステムは、
常に部分最適化のための投資を繰り返してきています。


部分最適化は、全体的な視点で分析すると、
無駄の多いシステム構成になってしまっています。

そこで、この部分最適化を繰り返すサブシステムのインフラを全体的な視点から
見直し、仮想化技術の導入により統合化していきます。

そして、統合化されたシステムの全体最適化を追求していくことにより、
現在のIT投資コストの大幅節減が可能となります。

先行きが不透明な時期こそ、「情報インフラストラクチャの全体最適化」
の概念のもとに、情報システムを見直すと同時に、
IT投資削減に取り組む絶好のチャンスと思いますが・・・。


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