■銀行ATMの各種機能について
■銀行ATMの各種機能について
まだまだ、ATMの話題が続きます。
少々うんざり気味かも知れませんが話題は尽きません。
主要なATMのメーカーはだんだんと統合されてきたようです。
富士通、沖電気(東芝を統合)、日立製作所(オムロンと合弁会社)、
日本NCR、日本IBM、グローリー工業、ローレルバンクマシン
その他のメーカーにより製造販売されています。
問題なのは各銀行でATMの仕様が異なっているために、
各メーカーごとに個別銀行向けの設計と個別の製造が必要です。
部品メーカーの共通化が進んではいますが、
製造コスト、メンテナンスコストも割高になっています。
もうそろそろ、部品の共通化、仕様の共通化が必要な時期ではないでしょうか?
実際には、メーカー側では、部品の専業化が進んでいるようですが、
銀行の仕様は統一されていません。
ATMの機能の差による差別化戦略は意味が薄くなってきています。
お客様にとっても銀行によって操作方法や機能が異なるために、最初に使う場合には
戸惑うこともあります。共通のインフラを設定し、共通仕様で各メーカーが製造する
という形態に移行すべきと思います。
日本は、製造立国に相応しく製造メーカーが乱立しています。
他の国に比較して何を作るにも参入するメーカーが多いように思います。
競争原理が働き、安くて、高機能の高品質の機器が開発される土壌となっている
というだとは思います。
これが日本の経済を支えてきた製造業の力なのかも知れません。
しかし、無駄も多いように思います。
PCのメーカーも多いし、家電メーカーも多い、その他自動車メーカーも
多いと思います。製造立国日本の特異な特徴と思います。
ATMもメーカーの数と銀行の数の組み合わせのATM仕様が
存在するということになります。
似たり寄ったりの機能ですが、銀行により仕様が少しずつ異なっているのです。
いくつかの機能の特徴に関して、簡単に解説してみたいと思います。
■ATMの各種機能
ATMの機能も各銀行のポリシィーやメーカーの基本技術の相違により
細かい点ではいろいろな仕様が存在しています。
ATM開発の過去の歴史を引きずっているということです。
■【入金機能】
入金機能について最も重要なことは、
紙幣や硬貨の真偽判定能力ということになります。
偽札・偽硬貨の判別は簡単な技術ではありません。
いろんな使用条件に耐えてきた紙幣や各種の硬貨を確実に
真偽判定して、入金処理することができる技術の追及でした。
新券と転々と流通してきた紙幣では、厚さや色合い等も異なります。
いろんなところに汚れも付着しています。
複写技術も進歩してきており、PC等で偽造した紙幣もあります。
これらの紙幣の真偽を正確に判定する必要があります。
今回の新紙幣は、随所に偽造に対する防止対策が組み込まれています。
機械にとって判別が容易な要素も予め組み込まれています。
当然ATMは、新規に発行される新紙幣に対応する必要があります。
新券対応の機器改造コストは、最も重要な真偽判別機能に
対するものということになります。
■【現金送出機能・現金リサイクル機能】
ATMの現金送出・現金補充機能に関しても、
メーカーや銀行によりいろいろと特徴があります。
お客様が入金された現金はATM機器のリサイクル機構で、
出金紙幣として再利用されるようになっています。
この場合、旧い紙幣はATM内部の格納庫にしまい込み、
比較的きれいな紙幣をリサイクルで出金することになります。
このリサイクル機構にも、いろいろな工夫が組み込まれています。
お客様のために出金する紙幣の裏表や前後をそろえて排出する機能があります。
一時期には、旧い紙幣にアイロンがけと殺菌処理を行って現金を排出する
というATMまでありました。
これは、ATMの現金のリサイクル機能のために入金した紙幣を
支払にまわすためにこのような機能を追加したものです。
いかにも、日本人らしいきめの細かさです。
一昔前ですが、海外で日本のバンキングシステムの講演をしたことがあります。
ATMの入金機能の話をしたところ、外国人には信じられなかったらしく、
多数の人から質問を受けたことがあります。
外国の紙幣では考えられないことだったのでしょう。
■【為替振込機能】
預金口座に資金を振り込む機能が為替振込機能です。
同じ銀行の口座に振り込む場合、他の銀行の口座に振り込む場合等により、
また、振込金額により振込の手数料が異なります。
銀行によってもこの振込手数料の体系はバラバラになっています。
振り込む資金に関しても、現金で振り込む場合、キャッシュカードを使い、
預金口座の資金を使って振り込む場合があります。
常時定例的に振り込む場合にいちいちデータを打ち込むのが面倒です。
この面倒さを簡潔に処理するために、各銀行でいくつかの工夫があります。
銀行によって方式が異なっているのです。
為替専用の振込カードを使う方式、振込専用通帳を使う方式、
予め登録してある登録番号を利用する方式等
銀行により異なる方式が採用されています。
これらも、各行ばらばらとなっています。
取引銀行以外のATMを利用する場合には、混乱してしまいます。
これらも統一すべきとは思うのですが、
不統一のままがしばらくは続くものと思われます。
■【その他の機能】
その他にもATMにはいろんな機能が付加されています。
この機能は、銀行により異なります。ATMの機種によって異なります。
主な特徴的な機能を列挙します。
通帳に未記入の取引明細を印字するための通帳記帳機能、
預金の口座残高等を照会するための機能や暗証番号変更機能もあります。
■【他社提携機能】
ATMは、他行・他業態との提携機器として機能を拡張し、
上記以外にもいろんな機能を付加されています。
クレジットカードのキャッシングサービスや
カードローンの貸し出し機能や返済機能までも組み込まれています。
宝くじ購買機能、ロトくじの購買機能等を加えたものまであります。
銀行店舗設置のATMが現金の入出金機能だけでなく
多機能化の方向に向かっていることを物語っています。
■コンビニATMの出現
コンビニATMの出現により、銀行のATM戦略に
新たな変革をもたらしてきています。
コンビニエンスストアーに簡易低コストのATMが設置されるようになり、
24時間稼働のサービスを提供できる基盤が整備されることになりました。
このコンビニ設置のATMと銀行との提携により、
銀行店舗機能を補完する機能の一つとして
大きな役割を果たすようになってきています。
コンビニATMは銀行だけでなく郵政公社、生損保、証券会社、
クレジット・信販会社等々と他業態との提携を拡大しています。
全国のコンビニ店舗の約四分の一以上の店舗にATMが設置されており、
利用件数もATM一台あたりで一日50件程度の時代から、
採算ラインと言われている一台あたり70件に急速に近づきつつあります。
IYバンクがセブンイレブンに展開しているATMは、
利益を生み出す機器として成長してきています。
顧客利便性でお客様の支持をうけると同時に、認知度が高まってきました。
コンビニ設置の具体的なATM台数を調べて見ました。昨年のデータです。
アイワイバンク銀行はセブンイレブンを中心として5,406台、提携金融機関49、
イーネットはファミリーマートやサークルケイなどを中心に4,779台、
提携金融機関23、
ローソンATMネットワークスはローソンを中心に2,737台、提携金融機関9、
三井住友銀行はAmPmに1,165台のATMを設置し三井住友銀行の提携する
金融機関との取引を可能としています。
相当な勢いで、コンビニ店舗のATM台数が増加していることがわかります。
■その他ATMに関するトピックス
◆統合ATM提携ネットワークが稼働開始しました。
業態別に分かれていたオンライン提携システムの一本化が具体化しました。
都銀、地銀、信託銀行、長信銀・商工中金、第二地銀、信金、信組、労金、
農協・信漁連の9業態のCD・ATMの約11万7千台が
統合ATM提携ネットワークシステムのもとで稼働を開始しました。
全機能が稼働するのは、2004年5月連休明けからとなっています。
オンライ提携システムでも、24時間稼働、受取人口座確認機能、
リアルタイム振込機能等が実現することになります。
◆IYバンク銀行と信金ATMの提携が開始されました。
全国の信用金庫の約1万9千台とIYバンク銀行の約6千台のATMの提携が
実現しています。
◆りそな銀行と埼玉りそな銀行は、ATM画面で広告を開始することを発表して
います。
■まだまだATMは進化し続けていきます。この辺でATMの話題は割愛します。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
|



