◆インターネットバンキングの新展開
インターネットバンキングも新展開の時代に
【はじめに】
インターネットを利用して銀行取引をおこなうということは、当初は若者や
ビジネスマンが中心として普及してきました。
しかし、インターネットが一般家庭にまで普及し、主婦や高齢者も
インターネットを利用する時代になり、インターネットバンキングを
利用するお客様の層も広範囲にわたっています。
この幅広い顧客層に対して、サービスを提供する側の提供するサービスも
多様化してきています。
一方、ご存知のように携帯電話の世界も大きく変わろうとしています。
スマートフォーンという多機能の携帯電話が普及の兆しを示しています。
携帯電話によるインターネットバンキングも更に、普及化の傾向にあります。
インターネットバンキングも新たな展開を迎えようとしています。
【インターネットバンキングの歴史】
インターネットバンキングの歴史を簡単に振り返ってみたいと思います。
当初のインターネットバンキングは、専用のソフトをパソコンに
インストールする必要がありました。
しかしその後、汎用のブラウザーによるインターネットバンキングが
開始されるようになり、加速度的に普及が促進されてきました。
また、ドコモのiモードを利用したモバイルバンキングも普及してきました。
そして、ネット専業バンクの参入により、さらに、インターネットを
利用した銀行取引が一般化の傾向になってきました。
そして、今や、インターネットバンキングの利用者数は、全国で四千万人に
迫る勢いとなっています。中でも、メガバンクの三菱東京UFJ銀行と
三井住友銀行は、各々の利用者が一千万人を超えています。
みずほ銀行も同様の規模と推定されます。
このビッグスリーだけで、インターネットバンキング利用者の75%以上を
確保していることになります。
また、当初のインターネットバンキングの提供側の「省力化」から
「店舗機能の代替」へと展開の目的も変化しつつあります。
インターネットバンキングは、当初は、店舗への来店客の待ち時間を
緩和するために、取引のチャネルを分散・拡大する効果も期待するものであり
、収益性の低い顧客をインターネットバンキング取引に誘導するという
ニーズに対応するサービスと位置づけられていたのです。
しかしながら、インターネットの一般家庭への普及により、
より積極的な戦略サービスと位置づけられるように変化してきています。
24時間、365日のサービス時間を前提として、店舗網の補完機能と
顧客層の拡大、対象アプリケーションの拡大のための戦略ツールとして
利用されるようになっています。
現金の出し入れは、銀行店舗だけでなく、コンビニやスーパー、
駅の構内ATM、そして、相互提携のATMを利用することでカバーする
ことが可能となっているからです。
【インターネットバンキングのアプリケーションとサービス時間】
インターネットバンキングのアプリケーションの内容にも変化の傾向が
みられます。
当初の、預金残高照会機能と流動性預金の入出金機能、為替の振込み機能を
ベースとするものから、取引種目の拡張がなされ、預金種目だけでなく、
貸し金業務の取引や各種の商品サービスをインターネットで取引可能と
なってきています。
インターネットの端末が、銀行の店舗の代替的な機能を果たすようになって
きています。
本人確認手段として、メールによる補完と組み合わせる等の工夫により、
ほぼ全ての取引が可能となっています。
具体的な取引事例として三井住友銀行のインターネットバンキング取引から
抜粋して取引可能なものを列挙してみます。
【資産運用取引分野】定期預金の作成、積立預金の作成・預入、
積立預金の積立内容の照会・変更・積立中止、
定期預金の解約・満期日の解約予約、
【資産づくりの分野】外貨プランの申込、投信積立プランの申込、
外貨普通預金の入金・出金、外貨定期預金の作成、
外貨定期預金の解約、外貨定期預金の満期日の取扱方法変更・為替予約、
投信口座の開設、ファンドの購入、ファンドの解約・買取、
収益分配金の再投資停止・再開、投信自動積立の新規申込・変更申込、
投信自動積立の中止、外貨決済口座の登録、お手続中の取引の確認、
予約取引の確認・取消、プレミアム預金、プレミアム円定期の作成、
ハイクーポンの作成、個人向け国債の購入・売却、債券・株式(証券仲介)
等々、
【各種ローンの取引分野】カードローン申込、利息照会、
住宅ローンの一部繰上返済、金利種類の変更(固定金利特約型への変更・継続)、
借り換えシミュレーション等々、
【資産運用・各種ローンの相談や情報照会分野】ネット相談、円預金金利、
外貨預金金利、リアルタイム為替レート、ローン金利、投信基準価額、
資料請求等、
【おトク・便利な分野】電子メールお知らせサービス申込・解約、
ポイントサービスの申込・変更、ポイント照会、ポイント交換、等
【各種変更・手続き分野】住所変更、メールアドレス登録・変更、
公共料金の自動引落、税金・各種料金の払込、
【振込・振替の分野】振込取引、振替取引、
振込先口座の変更・削除 / 新規登録、振込明細の確認、
予約振込の明細確認・取消、
【その他の分野】セキュリティ設定、操作履歴の確認、
暗証番号の変更・暗証カード再発行、
インターネットバンキングの振込上限金額変更、
インターネットバンキングの暗証レベル変更、
ATMオートロックサービス、キャッシュカードご利用限度額変更、
出金時にメールでお知らせのサービス設定等
となっています。
銀行店舗に行くことなしで、ほとんどの取引が可能となっています。
また、サービス時間も原則24時間取引可能となっています。
原則というのは、営業日以外の勘定取引は予約処理となっています。
しかしながら、コンピュータのメンテナンス時間やソフトウェアの
レベルアップのための時間が必要であり、この間は、取引がストップして
しまいますが、これは、日曜日の深夜や年末年始、五月の連休中と
限定されており、このタイミングでの取引では不便を感じることもありますが
、大変便利に利用できるようになっています。
【スマートホンについて】
インターネットバンキングを利用できる端末にも技術革新の影響があります。
当初は、パソコンが中心でしたが、ドコモのiモードサービスの開始により、
携帯電話でもインターネットバンキングサービスを利用することができる
ようになったのです。
そして、この携帯電話にも新たな技術革新時代が到来しつつあります。
それは、アップル社が発売した、I-Phoneです。
日本では、ソフトバンクの携帯端末として利用できるようになっています。
これに対抗するかのように、ドコモ、au等の他の携帯会社も
新型スマートフォンを発売しました。
この新型スマートフォンを利用した、インターネットバンキングサービスも
開始されることになるでしょう。
【まとめ】
インターネットバンキングは、サービスが開始されてから、
アプリケーションの拡張、利用できるブラウザーの種類の拡張、
サービス時間の24時間フルサービスの提供、パソコン端末から携帯端末の
利用へと進化を続けてきました。
そして、今、普及が三百万台に迫る勢いの、新型スマートホンへの対応を
急いでいます。
インターネットバンキングの利用目的も単純な事務処理機能から、
資産運用機能、情報提供機能、等と収益客の取り込み機能等と進化して
きています。
時代の流れの中で、メガバンクやネット専業銀行がインターネットバンキング
を更に、強化推進しようとしています。
ゆうちょ銀行も店舗補完の意味からも取引の強化を図ってくるものと
思われます。
中小金融機関においても、対抗策としての、「インターネットバンキング」
の戦略見直しの時代に突入してきているのではないでしょうか。
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